2012.05.23 Wednesday
天海堂書店とBerlin Books
値札を付けていたとき。
元の持ち主が購入したであろう本屋の値札の一部が残っていた。
「天海堂書店」
なんてきれいな名前。
紺色の下地の色も良い。
どんな古本屋なんだろうか、興味をそそられて
大阪で学生時代をすごした古本好きの友人に聞いてみようと思い、
その値札の紙をはがしてレジ台の壁に貼付けた。
2、3日後、全国古書籍商組合の機関紙「全古書連ニュース」が届く。
読んでいると、偶然、最終頁に天海堂書店の名前を見つける。
【脱退】、とあったので、気になってネットで検索してみた。
阿倍野のとある一帯が再開発地域だそうで、
その影響で2010年に閉店したようだ。
そうだったのか、と残念な気持ちになった。
街と古本屋はその土地の象徴的な風景のひとつなんだなぁと思えて来て、
再開発で新しくなった街に、新しい素敵な本屋さんが出来て、
良い街になっていったらいいなぁと思った。
天海堂書店、行ってみたかった。
あと、機関紙にもうひとつ、気になっていたお店の名前があった。
Berlin Books。
こちらも大阪、今年の2月に閉店してしまった。
一度行ってみたいと思っていたお店だ。
大きな窓がレジ台の奥に絵画のようにあって、
整えられた本棚が客を待つ。
どんな店主がいたんだろうか。
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